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愛知国際柔道自然塾
2006年度 カナダツアーに参加しての感想


カムループス再訪を終えて

チームドクター 中村匡男
 3年前、高濱先生に誘ってもらったのが縁で、初めて訪れたカムループス。
初めての海外旅行で戸惑うばかりだった自分を、温かく迎えてくれた人たちの住む町。
 日頃の忙しさにかまけ、もう行けることなど無いと思っていたが、再び訪れることができた。

 抜けるような青空の下、バンクーバーからの飛行機より外を眺める。
雪をかぶった山々の様子が少しずつ変わり、赤茶けた山肌が見えてきた。
違う国に来たことを実感させられる。
いつ見ても印象的だ。
小さなプロペラ機を降り、広い空港に降り立つ。

 ヘンリー上田さんをはじめ、懐かしい顔ぶれの人たちが来ている。
良かった、またこの人たちに会えることができた。

 右側通行の道路を走り、見覚えのある街を通り抜ける。
青空を映してゆるやかに流れるトンプソン川を波り、ダウンタウンへと入る。
10数時間の長旅の末、やっと来ることができた。感慨がこみ上げてくる。

 日本から数千キロの彼方、17時間の時差の向こうにあるカナダの一地方都市にも、日本とは全く異なる、当たり前の日常を持っ人々が暮らしている。
そして、ここにも柔道が根付き、毎年柔道の大会が開かれている。考えてみれば大変なことだと思う。
 今より人種差別がずっとひどかった頃からの日系人たちの努力、そして今から30年前以来のながきに渉って高濱先生が保ち続けてきた柔道を通じた人脈に思いを馳せる。
 これらが無ければ、このカムループスオープン参加ツアーなど存在しないだろう。そしていつも温かく迎え、親切に接してくれるこの町に住む人たちがいなければ、このツア−に参加しようとは思わなかっただろう。

 異国の町を一人歩くと、様々な意味で自分が日本人であることを感じる。

日頃当たり前と思っていることが当たり前ではない。
いつもとは違う尺度で物を考え、行動しなければならない。


日本のように、あうんの呼吸で意思疎通ができるところではない。
何かしたければ、ブロークンの英語でも臆せず話しかけ、身振り手振りで意思表示しなければならない。
異なる視点を持つと、日本の良いところ、良くないところも少しずつ見えてくるようだ。

 自分にとっては久しぶりに柔道をやれたこともさることながら、色々な意味で自分を見つめ直す時間を持つことができた。

 あっという間の6日間だったが、参加された方々が無事に帰って来られて何よりだったと思う。

そして今回のツアー遂行に尽力された多くの方々の努力に改めて感謝したい。

 








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